青年海外協力隊に参加するともらえる 200万円の使い道について、正直に話そうと思う。

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n695_ichimanensatu_tp_v_rこんにちは。協力隊3年目のエツコです。

早速ですが、青年海外協力隊って、途上国での生活費とは別に結構な金額が頂けるんですよね。だいたい200万円くらい。いわゆる国内手当とよばれるものです。

この手の話は、青年海外協力隊の給料を公開!という感じでネットにも情報がまとめられているのですが、実際その国内手当をみんなどう使っているのかまではあまり突っ込んで語られません。

なので今回は、そのあたりを 想像・願望・実情 を含めて話してみたいと思います。ちなみにお金に無頓着な現役隊員にこそぜひ読んでほしい話です。

 

200万円の価値は、ひとによって様々

そもそも なぜ、途上国での生活費とは別に日本円でお金がもらえるのか?

名目は2つあります。1つは「派遣中に日本での生活を維持するため」の経費。もう1つは「帰国後に日本社会に復帰するため」の経費です。2つをあわせて、約200万円。

つまり、この手当は、「ボランティアのために仕事を辞めてくる隊員たちが、途上国での2年間の空白期間のために職を失うことなく、日本で経済的に自立して生きていけるように」との配慮なわけですね。(なので、仕事を辞めないでくる現職参加の場合、国内手当は支給されません。)

国内手当の200万円は、
たとえばこんなことに使えると思います

・帰国後の就職先が決まるまでの生活費
・キャリアアップのための進学や資格取得のための資金
・事業の立ち上げや、独立するための資金
・旅行や趣味などの楽しみ
・結婚資金
・ローンの返済
・将来に備えて貯金
・月々の年金の支払い

お金の使い道は、ひとそれぞれ。このお金がないととても生きていけないという人もいるだろうし、すでにそれなりに貯蓄がある人にとっては、ラッキーボーナスみたいな感じかもしれません。

帰国後に戻れる実家があるかどうかは、大きな違いですね。実家暮らしで200万あったら、それなりに進路もゆっくり考える余裕があると思いますが、もし頼れる身内がいなくて都内で一人暮らしというパターンだったら、200万円の生活費なんて半年くらいでなくなってしまいますね。また、地方は家賃は安いですが、車がないと生活できないので維持費含めてかかります。

 

200万円の使い道、ちゃんと考えてるの!?

そんなわけで、そもそも200万円の価値に個人差があると思うのですが、さらにいうと、みんな協力隊参加前には、このお金の使い道をちゃんと考えていないんじゃないか!?と思っています。なぜなら、自分がそうだったから…! というのは本当ですが、それはさすがに適当すぎるので、そう思う理由を2つ。

1つめの理由は、「協力隊後の進路は、協力隊の経験後に決めたい」、という人が多いから。協力隊の参加者は、何かしら自分のキャリアや人生感に変化を求めていることが多いので、やっぱり今後のことは、途上国で2年間過ごしてみて価値観が変わった状態であらためて決断したい。と思うんですよね。

そうなると、もちろん協力隊参加を決めた時点で今後の人生プランのあたりはつけているものの・・

実際のところは、「この先、日本で働き続けるのか、途上国や海外に関わる仕事がしたいのか?」「これまでと同じ職種に戻るのか、キャリアチェンジしたいのか?」といった基本的な方向性でさえ まだ決めかねている、というのが現役隊員の本音だと思います。

ましてや途上国の生活なんて遊ぶところもないし時間はたっぷりあるし、無限ループで人生について考えちゃいますよね!そうすると、とりあえずの軍資金として200万円あることは理解しているものの、それをどう自分の人生に投資しようかっていうのは、帰国ぎりぎりまで決められないものかもしれません。

2つめの理由は、シンプルですが。「 そもそも眼中にない 」ということですね。だって、お金がもらえるから協力隊にいくわけじゃないもん。まあ一部そういうひともいるかもしれないけど、そういうひとはだいたい書類と面接の段階で落ちるでしょう。途上国でなにもやりたいことがないのに受かるほど甘くはないのです。

たぶん普通に途上国ボランティアに興味があって協力隊受かったひとっていうのは、そんなことより心配なことや気になることやプレッシャーやわくわくすることなんかがたくさんあって。そういえば、現地生活費以外にも日本の口座にお金入るんだよね、え、いくら?おおっ意外ともらえるんだラッキー!ていうかそんなもらっていいのかなドキドキ・・・みたいな、のんびりした人もけっこういるはず!!

でも、そういう人も、今すぐじゃなくていいけど、帰国直前くらいまでにはちゃんと使い道を考えておくといいと思います。適当に使っちゃうのはもったいない。200万円、有効に使えば、人生の選択肢が広がるはずです。

 

わたしの場合

それで、わたしの場合なんですが。正直、最初はあんまり考えていませんでした。とりあえず自分の財布からの持ちだし(マイナス)にならなきゃOK!と、ざっくり勘定・・・。そもそも、貯金も語学力もない私が海外で生活して働けるなんて、ありがとう神様!!と思っていたので。(ワーホリなどで海外に行けるひと、本当に尊敬します。)わたしにとっては航空券タダで途上国に行けて現地で普通に暮らせるお金が頂けるだけで十分ありがたかったです。

帰国後の進路については、わたしは現職参加ではないけれど、元いた会社に戻れることになっていて。就職活動の必要もなくすぐに働けるので、とりあえず引越し費用と敷金礼金、一人暮らしの家財一式が買えるくらいのお金があればよし。それにプラスして…働きはじめたら長期休みはとりづらいだろうから、1~2ヶ月くらい長めの海外旅行に行く資金にあてるのもいいかなあ、くらいに漠然と考えていました。

が、しかし!!

やっぱり、2年間途上国で暮らしてみると、気持ちって変化するものですね。自分でも驚きました。

 

奨学金を完済して自由になりたい

実はわたしは大学~大学院の4年間、奨学金を借りていました。その額、だいたい400万円!!日本学生支援機構というところから有利子で借りていて、だいたい毎月3万円づつ、トータル12年かけて返済するプランです。 25歳で社会人になって3年間くらいコツコツ返済して、やっと100万円くらい返し終わっています。

というわけで、残り300万円。(協力隊に参加している間は返済を一時的に止めてもらえるので、この3年は払っていません。)来年日本に帰って再び、毎月3万円返済する生活をはじめると・・全額返しきるのは、9年後。ということは、わたし、ローン返済から自由になる頃には、40歳になっちゃいますね!

もともとの返済計画も、完済は37歳くらいの予定だったので大して変わらないのですが。でも、協力隊に来る前は、毎月3万、12年でのんびり返せばいいやと思っていました。400万という大金を直視するのもつらかった。

でも、協力隊に参加して、考えが変わりました。一刻も早くこのローンから自由になりたい、と思うようになりました。だから、国内手当としていただく200万円は、そのまま まるっと、奨学金の返済に使わせていただきます。そして帰国後はなるべく節約して、1~2年のうちに残りの100万円を返しきって自由になりたいと思います。

 

ボツワナで向き合った、現実

なんでこんなに奨学金の返済についてマジメに考えるようになったかというと、ボツワナに来てからいろんなボツワナ人に「わたし借金あるから、貧乏なんだよ!」「日本で働いてローン返さないとかだから、ボツワナには住めないの ~」と言いまくっていたからです。

最初は、「日本人、お金いっぱいもってるんでしょ!」と、モノをねだるボツワナ人や、「なんで日本に帰るんだ!ずっとボツワナにいればいいじゃないか!」と折れないボツワナ人にうんざりしていて…

その絡みに対する便利な返事のテンプレとしてあみだしたのが「そうしたいのはやまやまなんですが、学資ローン返済のために日本でバリバリ働かないとなんですよ~ 300万円返さなきゃだから!」というフレーズなのですが(これをいうと大体みんな黙る)、何度も自分で繰り返し説明しているうちに、なんだか本当に悲しくなってしまったのでした。

「わたしリアルに、ここにいる人の中でいちばん貧乏だった・・・(負債額)」
「返済が終わるまでは、収入が不安定な道にチャレンジするのは無理だな・・・」
「村人はいつもお金ないけど、負債はないんだから、実はわたしより経済的に自由なのかも・・」

などなど。あらためていろんなことを考えて。日本にいるときは目を背けていた現実に向き合うきっかけとなりました。そして、残額300万円を返すことを真面目に考えるのは精神的にキツいけど、国内手当を返済にあてれば 残り100万円!と思えば、やる気もでてくることに気がつきました。

正直なところ、もし奨学金の返済がなかったら、協力隊を終えた私にはもっとたくさんの選択肢があったと思います。

もちろんそれはタラレバの話だし、奨学金を借りて進学していなければそもそも東京に来てないだろうし、大好きな会社に出会うことも、こうして協力隊にくることも無かったかもしれない。生まれてから今までの流れ、なんだかんだ全部楽しかったので、これまでの後悔もありません。

でも、その200万円を、返済でなく「投資」に使える隊員は、やっぱりうらやましいなあと思います。選択肢が多いぶん、悩むこともあると思うけど。ぜひ、わたしが悔しくて地団駄を踏んでしまうような、すてきな活用をしてほしいです!

ご利用は計画的に♪

マディ ケ マタータ! (Money is a problem!!)

 

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