「協力隊らしさ」って、なんだろう?【 JOCVざつだん vol.1】(前編)

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こんにちは。パラレルさんこと、協力隊3年目のエツコです。

このたび、青年海外協力隊の「先輩隊員&後輩隊員 お悩み相談コーナー」をはじめました!

相談コーナーといいつつも、ただの 協力隊員たちの雑談 みたいな感じです。ゆるゆる読んでくださいね。

第1回は、

後輩隊員: ミカコ @ラオス
先輩隊員: パラレルさん @ボツワナ

の2人で、お届けします。

ミカコ @ラオス
ミカコ @ラオス
パラレルさん @ボツワナ
パラレルさん @ボツワナ

 

活動をはじめて1年の折り返し地点。「それなりに頑張れている気はするけど、今のままでいいのかな・・?」と、もやもやしている後輩のミカコに、先輩のパラレルはちゃんとそれっぽいことを言えるかな? ミカコの鋭い質問にドキマギする様子もあわせて、お楽しみください。

(雑談は、Facebookメッセンジャーでやりとりしています。その場の雰囲気を味わえるように、なるべくそのままの会話を記載しています。)

 

ぼーぺんにゃんと、はほなまたーた。

ミカコ(以下 ミ)
こんばんは!
おつかれさまですー。今帰宅しました。

パラレルさん(以下 パ)
おつかれさまですー^^
ちょっと今日ネットが調子わるくて
たまにフリーズするかもですが許してください


はーい、ぼーぺんにゃんです


ぼーぺんにゃんて何ですかw
はほなまたーた と一緒かな?


大丈夫ですよ〜 とか どういたしまして〜 とか
はくなまたーた 的にも使える便利な言葉ですw


なるほど 便利!

いまって、着任してどのくらいなんでしたっけ?


27年の1次隊なので、1年と3ヶ月くらいです。

 

ラオスとボツワナ。どんな国?


ボツワナはジャイアンの王国って感じなんですけど、
ラオスはどんな感じですか?


ジャイアン!(笑)
ラオスは、そういうキャッチフレーズつけるとしたら、なんだろう。。

「 素朴 自然 As it is 」


わたし絶対ラオスすきだな、笑


おー そういう国がすきなんですね


すきすき!


すっごく基本的なというか変な質問なのですが
アフリカ内でも、おとなりだと国の中の雰囲気や、人の性格とかはぜんぜん違いますか?


違うみたいです!!

お隣のザンビア、ジンバブエ、南アフリカ・・みんな人口多くて、活気があるっていいますね。ボツワナは人が少なくて。のんびりして、全然商売っ気がない。争いが苦手な平和主義。


ふむ。


でも、いちおうボツワナは中進国なんですよー
アフリカの優等生って言われています。


なんか教室に例えるとわかりやすい&おもしろい

ラオスは、成績もあんまりよくないし、
スポーツも特にできるわけじゃない。

でもいつもにこにこ楽しそうで、
嫌いになる人はほとんどいない。

まわりに悪影響はあたえないし。


ラオス癒されるー

 

ジャイアンだけど優等生


ボツワナはダイヤモンドのおかげで発展していて
平和主義で紛争とかもしないので、健全に経済成長して。

政治が上手なんです。汚職も少ないし


ほ〜〜〜〜〜 ほんとうに優等生なんですね


でも、ジャイアンなので、一部批判もあります


そうだ、ジャイアンだった! ジャイアンで優等生・・・


違う言い方でいうと、「家の中で偉そうにしているお父さん」みたいな感じかな?あ、これはボツワナのメインの民族のイメージですけど。

家族を守って養ってはいるんだけど、あれはだめだ、こうしなさいって、声が大きすぎて、他があんまり自立できない。

そんなわけで、わたしはボツワナの少数民族(のびたポジション)の自立支援をしてます


うーんと、政治の中心にいるひとたち(メジャー民族のボツワナ人?)はよう出来るけど、そうじゃない周りの人はおいてけぼり?


そんなイメージです!8割がツワナ人で、それ以外が政治的にはそんなに強くない民族。でも、民族差別するの嫌いな国なので、強く区別はしてません。独立後初の首相の奥さん、イギリス人だし


ほー いきなりインターナショナルですね


ラオスは単一民族?


ラオスは多民族国家です
公式には、49の民族が暮らす・・・となってます
独自の文化をはっきり残している民族もあれば(祝日とか)、元々先祖は違う民族だけどもう「ラオス人!」ということで、混ざって同じ暮らしをしている民族もいます


ラオス人とは、うまがあいますか?


はい〜 基本的には、とてもあいます


それはよいなあ(*^_^*)

 

終業時間が、夜7時だなんて!


いまラオス何時ですか?
ボツワナは昼間の・・3時、15分前です


ラオスはもうすぐ夜の8時です


日本時間にちかいなあ
って、え、そんなに遅くまで仕事してたってこと?


ですね 日本との時差は2時間だけです

えーっと 英語の授業を平日月〜木の、初級クラス(14時から16時)と、中級クラス(16時半〜18時半)の2つやっていて。

そのあとなんだかんだ、わちゃわちゃやって、いつも大体19時くらいに終わります。


なるほど~ 夜遅くまで 働き者!
わたしは 朝 7 : 30 から 夕方 16 : 30 まで 勤務で
みんな定時に帰るので。


朝はやいですね!


昼間あついからかなあ


ラオスもみんな朝起きるのははやいけど、 マーケットとかで売ったり、子ども送っていったりするので 割とゆっくり。


みかさんはラオスの首都にいるんですよね。


あ、みかこでいいですよ。
今えっちゃんさんは、ボツワナの地方にいるんでしたっけ?


あ、じゃあ私もえっちゃんで。
そう、首都から6時間くらいの地方にいます
でもスーパー3つあるし 普通にくらせます


ほーー  首都6時間の村でも、スーパーまであるんですね・・・  ラオスの首都でも、スーパーらしいスーパーはあんまりないのに。

 

「がんばる」の難しさ


あっという間に1時間たっちゃった。
活動の話もきいみてみようかな?


あ、ほんとだ。あっというま!


みかこは協力隊のなかでは、けっこう忙しいほうかも?


働いてる時間とかでみたら、忙しい方だとおもいます


みかこのブログで、「頑張りすぎないで、がんばってね」と言われて、(行く前から、頑張り過ぎないでね、かあ。)と思ったっていうの読んだのですが、実際どうでした?


はいはい 書きました。
えっと言われたときは、「え、なんで?期待されてない??」なんて思いが頭のすみっこに浮かんで。

実際いったあとは、日本にいたときと、「がんばる」の種類が違うなぁとおもいました


うーん、深い。
どんなところが違う?


うーんと、
「がんばる」って、むずかしいですね。 「がんばらない」のもむずかしいし。
一生懸命やる・・・とはまた違うんですかね。


なんかわかる気がするけど言葉にできない・・・


むずかしいですよねーー
たとえば、 前に通訳の勉強をしていたことがあって。辞書暗記したり、毎日シャドーウィングしたり、すごく頑張っていたんです。すごく分かりやすい、「がんばってた時」


なるほど


わたしは、協力隊にくるまえは、福祉の分野で働いていて。


そうなんだ!


地域活動支援センターという、知的障害や精神障害をもつひとや、ひきもりになっていた人たち、地域の人みんなが集える場所で働いて。

1対1で話をしたりすることもあるけれど、一緒にただ新聞をよんだり、麻雀したり、草取りしたりする時間も多かったんです


うんうん


そういうとき、少しでもセンターに来てくれた人に居心地よくいれるように、また違う種類の「がんばる」をしていた時もあったし、まったくがんばらないで、ただ楽しくいる時もありました

あれ、なにが言いたいんだっけな。笑


笑 なんか、話してておもったのが、
がんばるのも、がんばらないのも。相手がいるから、難しいのかな。
とおもいました


相手がいるから。


自分ひとりだったら、もっとガーッとやることもできるし、逆に、自分だけのことだったらなんの罪悪感もなく諦められるし。
でも、相手がいると、そういうわけにもいかない。

わたし、そんなふうにボツワナでつらかったこと、あったなあって。

でも、今はふつうにがんばれるし、ふつうに気が抜ける。慣れてきた気がします


ふつうにがんばれるし、ふつうに気が抜ける。
必要なときに、自分が頑張りたいなって思ったらがんばれるし、今はいいやっておもったら、ぷしゅーって抜けられる?


うん。
あと、タイミングがわかってきて

あ、いま頑張っても無駄だなとか、いまは押さなきゃとか、わかってきたから
気持ちもコントロールできるようになったかな

村のひととか、同僚を信頼できるようになってから けっこう変わりました


信頼。もうすこし聞きたいです


うーんと。最初はやっぱり「自分がやらなきゃ」っておもってて。

でも最近は、私がやりたいことや大事だっておもうことを、向こうも理解して動いてくれるなって安心できる。

こっちも、相手がやらないことは、必要なかったり、それなりの理由があるんだと思えるようになったり。

そういうなかで、あんまり気持ちが張り詰めなくなりました

 

協力隊らしさって、なんだろう?


どんな「がんばる」がむずかしいですか?


協力隊の話でいったら、ラオスの労働組合で 公務員の生徒さんに対象に、英語のコースを担当するのが要請で。今ほぼ要請どおりの活動をしています


ふむふむ


平日、ほぼ毎日授業をやっていて、毎日「これしたら、この表現学べるかな」「こんなアクティビティいれたらいいかな」「単語帳つくったらいいかな」なんて考えてやったりして、「がんばって」はいるはず


すごいがんばってる!


でも「協力隊」として、ただ教えているだけでいいのか、
なんか他にもやらなきゃいけないんじゃないかって


他にもというのは・・?


生徒さんがどんどん少なくなっていってるのもあって、常にどっかに「それでいいの?」みたいな不全感みたいなのがあります


なるほど。


日本語教師だったら、日本語を教えているだけでも、日本側にとってもメリットがあるけれど。私は、なぜか日本人がラオスで英語を教えていて。それに何か付加価値がつかないと、協力隊としては、ボランティアをおくる意味がないのかなぁと。


なんかとっても偉い気がする
広くものごとを見ているね


たぶん「英語講師」としては、経験がないなりにがんばってる・・・と思いながら、「協力隊」としてはどうなんだろーってのが、ぐるぐるといつもあります。


「協力隊」のイメージってどんな感じ?

けっこう、ひとによって違う気がする
わたしはときどき他のひとのイメージに反発する、ことがある笑


先週末、ラオス南部の村のコミュニティ開発隊員のところにいってきたのですが、The 協力隊ってかんじでしたねー


うんうんうん
みんないうそれ!


あと、井戸とか(笑)
古いか


それね 笑


いわゆるクロスロード誌にのっているような活動が、”イメージ”ですよね


わたしけっこう、いろんなイメージにアンチで。

隊員と配属先と支援対象者が、同じ目標に向かってすすんで結果だしてたら、なんだっていーじゃん。て、よくおもっている。

例えばボツワナだと、わりと発展してるから 衣食住たりてそうだし、ダイヤモンドあるし、協力隊いる意味あるのかなとか、そういう話もたまにでるけど、いや、そこじゃないんじゃないかな、協力って。と思ったりもする。

 

ボツワナでの「目標」は?


えっちゃんは、少数民族のひとたちと、クラフトビジネスを立ち上げてるんですよね?


うん


そしてもうすぐ帰国ですよね?


うんうん


もともと、ボツワナにくるまえに、自分の中にあった「目標」ってどんなものでしたか?
自分に対してもそうだし、一緒に活動するボツワナの村だったり、そこに住む人たちに対しての「目標」ってありましたか?


うーんと。自分のことでいうと、自信をつけたかった。 (コミュニティマネジメント&マーケティングの分野で)

少し具体的にいうと、日本でちょっと村おこし的活動していたけど、実力が足りなくてできなくて、だから修行したかった。って感じかな


ボツワナでの目標としては、無職、失業者のひとに「働くのって楽しい」って、おもってほしかった。(ビジョンシート)


ビジョンシート、懐かしい!
自分のレベルアップ、っていう部分があったんですね。
(そりゃ、みんなあるとおもいますが)
今対象にしているひとたちは、無職のひとたちなんですか?


基本はそう。政府の支援がないと生きてけない。
でも最低限の生活は保証されてる。

政府から、地域の草刈りの仕事とかもらってわずかな現金収入をもらってる。単純労働だから、ビジネスのスキルは身につかないんだけど。

医療も教育もほぼ無料。だから生きてくぶんには困らない。


でも、政府がそうやって面倒みちゃうから、
いつまでも自立できないっていうひともいる。

もともとボツワナ文化的に、家族親類で助け合うから。
少数民族に限った話じゃなくて、ニートはいっぱいいる


ボツワナニート! このへん、かなり気になります。

たしかに、支援が整ってるぶん、「これで生きていけるんならいいや」って思うひとは、ぜったい出てきますよね。

えっちゃんが、関わっている村のひとたちは、どんな感じなんですか?


そうそう、根深い話なの。

村のひとは、もともと狩猟採集民で、土地共有する文化
それを、政府が土地政策、民族同化政策で定住地をつくったの

だからVillageじゃなくて、Settlementなの


年寄りは酔っ払いが多くて
若者は変わりたいと思ってる感じだけど
なかなか難しい

草刈りは嫌だって、専門学校にいくけど、
卒業しても仕事ない。

村に小学校までしかないから
中学・高校は町で寄宿生活だけど
ドロップアウトするひとも多い


なるほど。
お年寄りはなんで、酔っぱらいなんですか?
もともとの仕事である、狩猟がなくなっちゃったから?


そんな感じかな。他にすることもないし。


ボツワナ、というかその村周辺だと、どんな仕事につけたら、ばんばんざい!なんですか?


人気の仕事は、鉱山関係
お給料がよい
でも学歴ないとけっこう厳しい
だから、日雇い労働的な仕事があればラッキーて感じなのかな?
失業率が地方は50%くらい

わたしの活動って、ボツワナの少数民族に対する開発政策だから
先進国が途上国に対する開発と構造と似てて、いろいろ考えさせられるよ

なんかわたしばかり話してゴメン〜


いえいえ、私もたくさん聞いちゃう
こういう話が、話せる相手がたぶん、私もほしいんですよね


そうかー! 意外と、そういうのが必要なのね。

 

要請内容とのギャップ?


今えっちゃんがやっている活動は、もともと要請にあったものですか?
それとも、行ってから、「これをやろう」と思ってはじめたものですか?


えーとね。
もともとは前任ボランティアがいて。

「その前任がつくったクラフトショップのモニタリング + あたらしい村でなんでも好きなこと」っていうざっくりした案件で。

でも来てみたらクラフトショップの仕事はなくなってて。
自由ですってなったんだけど。

こっちはクラフトのプロジェクトする気持ちできて、いろいろ調べたりもしてたから・・じゃあ、「クラフト制作販売で、所得向上」かな、と。

ちなみに他の村に配属された同期は「子どもの教育&若者の進学就職支援」をテーマにしたから、

まあ自由だね


へーーーー
ほんとに自由ですね


自由そうなの選んだから!
だから配属先に面倒見てもらえなくて不満だったときも、でも自分でそういうの選んだわっておもったw


あ、最初からもくろみがあったんですか。笑


オフィスの外から出られなさそうなのは避けたかったので
でも実際は、車がなくて、なかなか村に行けなくて困ったけど


みんな現地にいってから、自分なりのテーマをきめて
そこからやりはじめる。
ですね

 

「実際に一歩踏み出す」こと


聞いてみたかったのですが、なんでえっちゃんは派遣を1年延長したんですか?


今やっているクラフト事業は、「わたしがいれば、できる」けど。「わたしがいなくなったら、できないな」って。それが理由かな。

成果をだすまでの時間を短縮するために、ひとりで動いていた部分が多くあって。

でもそれで終わったらだめだから、わたしがいなくても回るしくみを整えるまではいよう、と。


そうですよね


まず、配属先に「私が帰ったら、これ(売上)なくなりますけど、どうします?」っていったら、とりあえず後任ボランティア呼ぼう、ってことになって

でもすぐには後任が来れなくて、間が1年あきます、と。でもそんなにほっといたら、わたしの前任のときみたいに、やったことが形として継続できないなって思って。

で、1年延長。
もし後任が半年はやく来てたら、半年で帰ったかな。


うーん。なるほど。
私もラオスの同期にコミュニティ開発の隊員がいて。

その子は活動先の村の手工芸品にアドバイスしたり、首都にあがってきたときにお土産屋さんに置いてもらったり、日本でやってるフェスティバルに出店したり、そこから通信販売したりしているんですよね。


へー すてき!


ラオスは全国で日常に手工芸文化が盛んで。
そんな中、1つの地域や村に、1人の日本人が入ったら、あーーーっという間に売り上げは増えるんですよね。


でも支援の入っていないところは、今まで通り、あたりまえのように作って、周りの人に売っていて。一気に差がひらいたりもするのかなー。支援ってなんなんだろうなーという気持ちも、どっかであって。

だけどやっぱり
「実際にやる」「実際に成果をだす」っていうのが、大事なんだろうなぁとも思います。

まずどこかで、成果を出さないと、認めてもらえないだろうし


そうだよね 一歩一歩。

理想がみえると、苦しいけどね


理想がみえると、苦しい、ですか?

→ 後編 へ続きます。

後編目次
・「理想」は見えても見えなくても、苦しい。
・ 自意識を笑い飛ばして、進む。
・ 理想と現実のギャップをどれだけ埋めたかが、成果。
・ 自分と周りのひとが、どうなったら嬉しい?
・ 理想の種は「嫌な気持ち」から。
・ サポーターの役割
・「残り10ヶ月」と「残り3ヶ月」。

 

 

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