理想の無限ループにはまっていませんか?自分を見失ったときに思い出したいこと2つ。

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ミーアキャット@ Makgadikgadi pan
獲物を探すミーアキャット@ Makgadikgadi pan

(この記事は、「協力隊の活動中にモチベーションが下がったときに試したい 10 のアイディア」その7、その8についての補足です。)

こんにちは。ボツワナ協力隊3年目のえつこです。

今回は、理想が高いのはいいことだけど、周りからの評価に目をむけるのもたまにはいいよ。というお話です。

「できる限り頑張り続けるのは、非効率。」

これは私のことなのですが、やる気に満ち溢れすぎていた私はボツワナの配属先に着任してから3ヶ月くらいの間、病気になりまくっていました。(腹痛、風邪、ものもらい、熱・・・etc)

その原因のひとつは「際限のない理想に向かって無茶してたから」だなと、いま振り返って思います。

 

 

自分でゴールを決めなければならない、協力隊ボランティアの苦悩

協力隊ボランティアで働くのは、一般企業で会社員として働くのとは状況が違います。簡単にいうと「自由」。そしてそれに伴う「自己責任」の重さがあります。

協力隊ボランティアの仕事の内容は、基本的には「途上国からの要請」で決まり、活動についてJICAからの指示はありません(あくまで仲人的な役割)。(参考:ー隊員と配属先のマッチングを「お見合い結婚」にたとえてみたら

隊員は配属先と相談の上、仕事の内容を決めます。が、配属先のほうも「JICA所属のボランティア」とみているのでお客さん扱いな上に、2年間の期間限定の外国人をマネジメントする力も十分にないので、隊員は放置されがちです。

この自由度の高さによって、自分でゴールを決めなければならない隊員は、理想と現実の狭間で悶えることになります。

 

仕事を振ってOKサインをだしてくれる上司がいないとどうなるか?

ここで、会社で働いていたときの私の働きかたと、ボツワナにきてからの働きかたを比較してみます。

*日本の企業で働く
IT企業勤務 マーケティング部所属 新卒入社で勤務1年目

・まず、全社ミーティングで、部長から部の方針について発表がある。
・チームリーダーが仕事を決め、自分の担当のを割り振られる (プレッシャーを感じつつも、嬉しい)
・実際に仕事がはじまる。ダメだしと再提出を繰り返す。(涙目)
・先輩の助けを借りつつ、なんとか上司のOKがでて、仕事を終える。(ここでほっと一息)
・定期的に自分の仕事を振り返る機会をもらい、できたことは褒めてもらう。(成長を実感)

*協力隊員としてボツワナで働く
地方の役所勤務 コミュニティ開発部 勤務1ヶ月~半年

・自ら職場の資料をあさって職場の業務内容や方針、課題を確認。(必死)
・自分ができることを考えて企画書をつくり部長にみせる。やってみたら?と言われる。(とりあえず嬉しい)
・やったことについて同僚・上司に報告するが、反応が薄い。次の指示をくれない。(本当にこれでよかったのかな?)
・いいとも悪いとも言われないので続けていると、たまに思い出したようにダメだしをされる。(じゃあどうしたらいいんだろう?)
・仕事がすすんでいないけど毎日出勤さえしていれば特になにも言われない。(わたしがいる意味ってあるのかな?)

前職の会社では、「仕事を振ってくれて、結果にOKサインをだしてくれて、評価してくれる」上司がいました。つまり、自分の居場所をつくってくれて承認してくれるひとがいました。

でも、ボツワナではこれといった(仕事の)居場所はありませんでした。なにをやっても、それが喜ばれているのか、迷惑がられているのか、わかりませんでした。

そうすると、どうなるか。

目標を見失って、やめたくなるか。 闇雲に理想を追って止まらなくなるか。

どちらかになります。

私は後者だったので、「これじゃだめだ。このままじゃだめだ。ぜんぜんだめだ。何にもなってない。どうしよう・・・(ループ)」という感じで、終わりのない理想に追い詰められてまいっていました。

そんなときに私を救ってくれた考えが2つあります。

 

帰国報告のときに最低限かっこつけられるレベルはどこか?を考える

配属先の同僚や上司は自分の承認欲求をみたしてくれない。かといって自分で自分にOKサインをだすこともできない。

そのとき、とまらない理想のストッパーになってくれたのが、「帰国報告のときに最低限かっこつける」ことでした。これをひとつの目標としたことで、やっと、無限ループの理想から逃れて、ほっと一息つくことができました。

この目標は、「①帰国までの間に」「②何かしらの活動をする」ことができれば達成できるのでとっても気が楽なのです。

”帰国までに”なんとかすればいいから「今ちょっとくらい何もしない時間があっても大丈夫」だし、”何かしら” 5~10枚くらいのスライドがうまる活動内容と写真があれば「配属先の同僚が自分をどう評価していようと関係ない」のです。

こういうセーフティーネットをもつことは、自分の気持ちを落ち着かせるのにとても役立ちます。そしてそれは次の挑戦に向かうための力と勇気につながります。「最低限かっこつけられる」という保険をもつことで足場が固まり、もう一段上のレベルにチャレンジできる心の強さをもつことができます。

 

どんな結果でも 「がんばったね」って言ってくれるひとのことを思い出す

もうひとつ、心を落ち着かせるのに役立ったのが、自分を絶対的に認めてくれるひとのことを心に留めておくことでした。

例によって「ダメだダメだー」と弱音をはいていたときに、

「なにをやっても、どんな結果でも、みんな頑張ったねって褒めてくれるから、大丈夫だよ」

と友達に言ってもらったことがあって。そのときにぴたっと理想の無限ループがとまって、心が静かになったので、それ以来、心がざわざわするときにはその友達のことを思い出すようにしています。

わたしの場合は仲良しの友達でしたが、ひとによっては、親や兄弟かもしれないし。意外と、最後は自分自身かもしれません。

ものすごい成果なんて、つくれなくてもいいのです。

自分がやったこと、感じたこと、試行錯誤したこと。それをありのまま素直につたえるだけで、「すごいね。がんばったね。」っていってくれるひとがちゃんといます。

自分の理想とほど遠くても、自分ではぜんぜんすごいと思えなくても、自分が信頼しているその人がそう感じることは、真実なので。それを素直にうけとめて、マルをつけてあげましょう。

ハホナマタータ!

Xere村にて Photo by Suiki Abe
Xere村にて Photo by Suiki Abe

 

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