青年海外協力隊の実態を「お見合い結婚」にたとえてみたら

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ボツワナの結婚式のダンス。そういえばボツワナでお見合い結婚ってきいたことない。
ボツワナの結婚式のダンス。そういえばボツワナでお見合い結婚ってきいたことないな。

こんにちは。そろそろ婚活をはじめたい、25年度3次隊のえつこです。

さて今回は、「青年海外協力隊として途上国で働くこと」ってどんな感じ?というテーマで、その実態をわかりやすくお見合い結婚にたとえて話してみたいと思います。

見知らぬ国で、見知らぬ人たちとはじめる共同作業

まず、協力隊ボランティアがどのような仕事をするかは、途上国からの「要請」によって決まります。

~ ボランティア派遣までの流れ ~

1.   途上国の行政や学校、NGOが「ボランティアが欲しい」と要請
2.   JICAの現地事務所が要請を受け、 日本語に訳す
3.   この要請書をもとに、協力隊の採用試験を実施
4.合格した隊員が、半年~2年後くらいに現地に派遣される

と、こんな説明ではよくわからないと思うので、

これを「お見合い結婚」にたとえて説明してみます。

 

協力隊員と途上国の配属先のマッチングを「お見合い結婚」にたとえると、こんな感じ

わかりやすく図にしてみました。

釣書は、要請書&隊員調書のことですね。

ここでいう仲人はJICAの職員の方。そして釣書は、要請書&隊員調書のことですね。

それでは早速、マッチングスタート!

配属先「自分はこのような者です。こんなことで困ってるんだけど、実はもっとこうしたいという理想がある。より良く生きていきたいのです。そのためのパートナーを探しています」

仲人A「ふむふむ。こんなもんか。はい、釣書できました。」

仲人B「はい。うーん、なるほどね。3人候補がいるけど、この子がいいと思うな。はい、釣書。」

隊員「ついにお見合いが成立したわ!第一希望のひとじゃなかったけど、釣書はまあいい感じだからいっか。いよいよ夢が叶うのね!」

 

—  半年~2年後 (お見合い当日)

仲人A「どうも今日はお日柄もよく・・。さて、お見合い結婚ということで、早速おふたりの共同生活をはじめてください。」

仲人B「そうですね、あとは若い者同士にまかせて・・。嫁入り道具と月々の生活費は振り込むので、健康に気をつけてがんばってください。あ、住む家だけは先方のほうで用意してもらうことになっているので、よろしくお願いします(メール)」

そんな感じでふたりの共同生活がはじまるわけなのですが、まあ、ここからいろいろなことが起こるわけですね。

たとえば・・・・

隊員「って、あれ?このひと、釣書にかいてあるのとぜんぜん違う!どうなってるの!?」
配属先「あー、あの釣書のひとね。ずいぶん前に引越したよ。まあ見合いの話がでてからもう2年もたってるしね。というわけで私が新しいパートナーです。よろしくどうぞー」

隊員「はじめまして!がんばりますので、よろしくお願いします!!」
配属先「あ、うん、よろしくね!(あっれー、うち子沢山だから子育て慣れてるひとがいいって仲人に言っておいたのに、オムツも替えられなそうな若い子がきちゃったぞ・・・汗)」

隊員「それで、”人生をより良くしたい”ってことでしたけど、あなたのパートナーとして具体的に私はなにをしたらいいですか?」
配属先「うーん。自由にやってくれればいいよ!」
隊員「えっ! 自由!?」
配属先「ていうかぶっちゃけ忙しくて、よりよい人生とか考えてる余裕ないんだよねー!まあ、邪魔にならないようにしてくれればいいから。楽しくやりましょう!」

隊員「なんだか毎日ルーチンワークで、つまらない。わたし、人生のパートナーっていうより、ただのお手伝いさんとしてここにきたのかなあ・・・」
配属先「なあなあ、お前んちの実家、金持ちなんだっけ?実は家の車が壊れちゃっててさ、新しいのがほしいんだけど。ちょっと工面してくれないかなあ。お前から頼んでくれよ。」

隊員「こんにちは。私、ここで何をしたらいいでしょうか?」
配属先「gろjmゴアうhなおいうfんvczhおzkt」
隊員「(うわあ・・なに喋ってるか全くわからない・・・汗)」

・・・

こんな感じで、現地についてから、「聞いていた話しと違う!」というのは、協力隊ではよくあります。これは、要請書のアップデートがないためです。また、活動内容についてJICAからの指示は特にありません。隊員は現地についてからあらためて配属先と相談の上、2年間どのような活動をしていくかを決めることになります。

もし、マッチングがうまくいって、幸せなお見合い結婚だったら「ありがとう!私とっても幸せ!結婚って最高よ!」と喜んでいると思いますが、逆に、二人の関係がうまくいってなかったら…? 仲人さんに泣きつきたい気持ちかもしれません。

 

隊員「仲人さん・・。お相手の方、私が想像していた方と全然違って・・・つらいです。どうしたらいいでしょうか・・。」

仲人「うーん、それは困りましたね。でも、結婚生活ってそういうものですよ。相談にはのりますから、なんとか自分でがんばってください!」

仲人「そうそう。知らない土地で、知らない人と、一緒に夫婦になるっていう苦労をするのが、結婚の醍醐味なんだから!わたしも若い頃はね・・・。」

隊員「はい・・。(はあ・・・。だめだ。自分でなんとかするしかなさそうだわ。まあ、たった2年の期間限定の結婚生活だし。生活費は仲人さんがだしてくれるわけだし。なんとか我慢して乗り切ろう・・。)」

—  そして2年後

隊員「いままでありがとう!あなたとの生活、辛いこともあったけど本当に楽しかったわ!」
配属先「こちらこそ、お前がきてくれて本当によかった。いつでも帰ってこいよ!」

隊員「おかげさまで貴重な経験になりました。ありがとうございました。(パートナーとして彼の人生に影響を与えることができたのかは、わからないけど・・。でも、ここに来れて良かった。)」
配属先「お疲れ様でした。日本に帰っても、元気でね。(深いパートナーにはなれなかったけど、来てくれてよかったな。)」

隊員「お世話になりました!さようなら!!(やっと帰れる!もう2度とくるかこんなとこ!!げきおこ)」
配属先「おー!ありがとね!(なんかあの子ずっと怒ってたなー。なんでだろ・・?)」

・・・

というわけで「 青年海外協力隊の実態を お見合い結婚にたとえてみたら 」でした。

身も蓋もないこといいますが、隊員は、「結婚(途上国ボランティア)」と「パートナー(配属先や支援対象の方々)」、そして「仲人(JICA)」に過度な期待を持たないほうがいいですね。お互い、人間ですから。いいとこもあれば、悪いところもあるし、美しいお話ばかりじゃありません。

ただ理想をいえば・・「よりよい人生とはなにか」「結婚生活とは、なんだろうか」ということを 隊員とパートナーの間できちんと話せる土台 があるといいし、それを仲人さんがサポートしてくれたら心強いなと思います。そして、そもそものマッチングの精度があがっていくことも期待しています。

世界中に、良いパートナーシップの輪がひろがりますように。ホシアーミ!

 

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